うつとゆっくり戦うひとへ

うつ、統合失調症と10年以上戦っている私から、新たに戦いはじめたあなたへちいさなアドバイスを。

摂食障害。過食症とは?




過食症も二通りのパターンがあります。

食べては吐きを繰り返すパターンと、一切吐かずに食べまくるパターンです。

当然太ります。けれど食べるのをやめられません。

気がついたら食べている。しかも大量に。

 

こうなると糖尿病などの病気になる確率もあがります。

 

なにしろ太る副作用がある薬を飲んでいるので、尚の事食欲がとまらないのです。

原因はストレスですね。

拒食症はコンプレックスからくる過度なダイエット原因なこともありますが、過食症はほとんどがストレスからです。

 

しかし太る薬はあっても、食欲を抑える薬はないと私の主治医は言っていました。痩せ薬的なものはあるけれど、それは糖尿病用のお薬です。

 

過食になると味の濃い高カロリーなものを好むようになりますが、マヨネーズはやめておけ。

これだけは言っておきます。マヨは危険。ほんまに。あっという間に太るぞ。

 

吐いたりするパターンの場合は、拒食と同じく歯磨きしてくださいね。

 

 吐くのはトイレで! 洗面所とかは簡単に排水口が詰まりますよ!

 

過食になったら、野菜不足になりがちです。

ビタミン大事。まず野菜を食べてから、他の物を食べましょうね。

 

急激に太ると肉割れがおきたりします。

これは妊娠線と同じものなので病気ではないけれど、消えません。

私も太ももの内側にできています。

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こういうヤツ

運動はしんどいけれど、すこしはしたほうがいいですね。

いきなり走ったりしないで、お散歩程度でいいので、ぜひ。

摂食障害。拒食症とは?

摂食障害にもいろいろあるんですけど、まずは拒食症から。

 

一切ものを食べるのを拒むタイプと、食べても吐いてしまうタイプがいます。

どちらにせよ栄養失調になり、体重は減少の一途を辿り、放置しておくと固形物を飲み込めなくなったり、立ち上がれなくなったりします。女性だと生理が止まったらヤバイと思ってください。

 

自宅での治療が難しいので、入院処置になることがほとんどです。

精神科病棟は入院費が高額になることが多いので、ここで高額医療費控除と保険が生きてきます。

 

栄養失調やストレスで白髪が増え、肌は乾燥状態になりがち。思考も鈍るので、拒食気味になったらまず足りなくなるのは鉄分です。それからブドウ糖も。

ビタミンB12も減り、代謝が悪くなります。

入院のタイミングは医師によりますが、1~3ヶ月は入院することになります。

 

「入院なんか嫌だ!」と思う場合、用意したほうがいいのは

鉄分、ビタミンB12サプリメント、栄養補助食品、スポーツドリンク、ブドウ糖です。

これだけ用意すれば入院期間を一ヶ月は遅らせることができますので、その間に入院の覚悟を決めてください。

 

吐いてしまう場合は、電解質に問題が出るのでスポーツドリンクは必須です。それから吐いたあとは歯磨きしてくださいね。胃酸で歯が溶けちゃうぞ★

 

大体女性だと身長160センチに対して体重40キロを切るくらいになったら入院です。BMI値がヤバイことになりますからね。

 

女性の場合、体重10キロ以上の減少を二回繰り返したら骨粗鬆症になるそうです。カルシウム必要ですね。

 

そして拒食を克服したら、待っているのは過食症への負のループです。

次回は過食症について。

これも一種の合併症?

長らく留守にしてすみません。

症状悪化、お薬変更、副作用などいろいろ重なってちょっと倒れていました。

 

さて。

うつ病のほうはみなさまいかがでしょうか。

気候が落ち着いてきて、外に引っ張り出されそうになっていませんか? 朝日が昇るのが早くなって寝不足になっていませんか?

 

今日はうつ病からくる諸々の症状についてです。

過呼吸過換気症候群)は有名ですね。酸素を取り込みすぎて体内の二酸化炭素が足りていない状態です。仰向けになって紙袋を口に当て、自分の吐いた二酸化炭素を吸い直してください。

不眠、肩こり、首こり。不眠はお薬でなんとかなりますが、肩こりなどは特に女性は迂闊に整体には行かない方がいいです。整体師さんって男性が多いですからね。それが不快感になってさらにストレスってことが多いそうです。

 

さて、私がいま苦しめられているのは「呑気症」です。

字のとおり、空気を飲み込んで胃に貯めてしまうというもの。

おなかの上のほうがパンパンに張って、ゲップやおならが出始めたらこれです。

正直かなり苦しいです。

整腸剤飲んでもどんどん空気を飲んでしまうのでもうどうしてよいやら。

原因はもちろんストレスです。

 

ここまでいろいろ上げてきましたが、「○○症」とつくもの。つまり症候群は原因がはっきりしなかったり、これといった対処法がないものです。

苦しいのに、つらいのに、誰にもどうにもできない。

これらはうつ病には付いて回るもの。私も呑気症は二回目です。一回目は気がついたら治っていました。

気がついたらなっていて、気がついたら治っていた。そういうもの。

だから「こうなったからもう治らないんだ!」なんて思わないで。

焦ったら深呼吸しましょう。

 

もちろん症状がでたらお医者さんに相談してくださいね。もしかしたら対処できるかもしれませんから。

そもそもうつ病と統合失調症って違うの?

お久しぶりです。

お薬がまた変わって倒れていました。

まぁ慣れてるけど。

 

さて今回は、友人から言われた素朴な疑問です。

うつ病統合失調症って違うの?同時になるものなの?」

 

いい質問ですね。(某先生風)

 

私はもともと統合失調症だったのだと思います。いつからとはわかりませんが。

しかし最初に診断されたのはうつ病でした。

そのうちに診察中

「そういえばこういう症状が・・・」

と話したり

「調べたらこういう感覚って異常ってなってたんだけど本当ですか?」

と話し、結果として

無自覚だったけど統合失調症でした。

統合失調症は、基本的に自覚症状がありません。

幻視、幻覚などの症状のほか、妄想があります。それは本人にとっては「当たり前のこと」になってしまっているので、それが本人だけの「当たり前」であるという自覚がないのです。

なのでお友達と話していたりして、「自分の中の当たり前」である妄想を話すと

「うそつきじゃん・・・」

「そんなんあるわけないのに・・・」

「変な人」

と言われてしまうのです。

 

うつ病は病気です。

最近では血液検査とかでもわかるようになったそうですね。なにがどう出るのか知りませんけど。

統合失調症は「障害」になります。

CTを撮ると正常な脳との違いが出るそうです。

つまり「うつ病は脳の病気」、「統合失調症は脳の障害」となり、それで精神障碍福祉手帳などでの等級が変わってしまうのです。

うつ病は完治せずとも寛解しますが、統合失調症は一生もの というわけです。

 

ほかにも自覚しにくいものとしては、某アイドルさんが噂されている「双極性障害」などもありますね。昔は「躁うつ病」と呼ばれていたものです。

 

障害があっても病気にはなるのでうつ病統合失調症は同時になります。というかなりやすいです。

統合失調症は誤解を生みやすい。そして世間に馴染むのがとても難しい障害です。なので社会生活をしていると過度のストレスを感じやすいのです。

そのストレスが原因でうつ病を発症し、心療内科や精神科にかかると基本最初は当たり前のように「うつ病」と診断されます。

統合失調症は医師が気づいたり、本人が勉強して「まさかね・・・」と調べて自覚するパターンが多いでしょう。

そしてそれを受け入れる人と受け入れられない人がいます。

だって受け入れてしまうと「障がい者」になってしまいますから。

いままでの自分の常識が打ち壊されてしまいますから。

受け入れがたいものがある人は多いでしょう。

 

統合失調症の症状にも「抑うつ」があるので、それで逆に「あれ、私統失じゃなくてただのうつ病じゃないの?」と思う人がいます。これも妄想の一種かもしれませんね。

 

うつ病と診断された人は、統合失調症の自己診断サイトがいくつかありますのでそちらで自己診断してみるのもアリかもしれません。

いろいろなものを受け入れる勇気があるのなら。

 

 

薬事法が変わったよ

お久しぶりです。

季節の変わり目、ぐったりしておりました。

 

さて、4月になり、新生活をスタートされた方も多いでしょう。

いろいろなものが変更となりましたね。

食品の値上げとか・・・(大打撃)

薬事法もこの度変更となりまして、私の主治医が大激怒しております。

 

私の服用していた薬を上げますと

サインバルタセルシンマイスリーレンドルミンがレギュラー。

ここに頓服としてデパスを入れてもらっていました。

 

4月からはこれができなくなってしまったのです。

セルシンレンドルミンデパスというのがネックなのです。

サインバルタ統合失調症のお薬。マイスリー睡眠薬なのでいいのですが、この三つは所謂「心を安定させる」お薬。

これが一度に二種類までしか処方できなくなってしまったのです。

 

困りました。大変困りまして、結局レンドルミンとさよならしました。

 

眠れません。

 

ほかの患者さんも「これ全部ないとダメなんです!!!」と訴えるそうですが、お医者さんは薬事法を破ることができません。

大変困っています、お医者さんも、患者も。

 

普通の方は病院で処方された薬について詳しくないと思います。

でも精神疾患のある私たちは、自衛しなければなりません。

怖いのは副作用です。

なのでお薬が変わったりしたら、まずそのお薬について勉強する必要があります。

眠気、だるさ、気分の変調などの副作用は、そうと知っていれば安心できますが、知らなければ「また新しい症状が出てる!?」と不安になるだけです。

 

お薬のことを勉強する。

ただでさえしんどいのに・・・?と思うかもしれませんが、心療内科や精神科に長く通うようになるとだんだんお医者さんが専門用語で話してくるようになります。

「○○と××は同系列の薬」と知っていないと、急に変えられた時に「どうして!?」と不安になってしまうからです。

 

お薬について勉強するときは、私はウィキペディアはおすすめしません。

専門用語が多すぎるんです。

お薬110番とかのわかりやすいサイトで調べることおすすめします。

 

薬事法は難しくて勉強するのは大変でも、自分の飲んでいる薬のことはきちんと知っておきましょう。

そして処方通りに飲んでください。

 

 

ちなみに私、もう3日まともに寝てません・・・・・・・(あああああ厚生労働省の馬鹿ぁ・・・・)

 

欲はありますか?

長らく更新できずすみません。

インフルになったりうつがひどくなったりであまり文章が書けない状態でした。

 

さて、いま、あなたに欲はありますか?

あれが食べたい、これがほしい、ここに行きたい。

人間を衝き動かすものは、突き詰めればすべて欲なのです。

まぁほとんどが「お金がほしい!」とか「有名になりたい!」なんですけどね。

いまの私の欲は「ひとりになりたい」でしょうか。まぁ現状無理なんですけどね。

人間の三大欲求、食欲、性欲、睡眠欲。

いまの私にはこれがありません。

食事はお腹が満たされればなんでもいいし、それ以外のときは特に食べたいと思わないので一日一食が精々。

性欲はそもそもお相手いませんしね。

睡眠欲もあまり寝つきが良くなく、眠りは浅く、寝ようとすればするほど疲れるといった状態。

 

こういった「欲のない状態」もうつ病の典型的な症状です。

欲しいモノが思いつかない、食べたいものが思いつかない場合は、ちょっと心が疲れていますね。

 

あれもこれもと手を伸ばせばキリはなく、時に身を滅ぼすことにもなる欲ですが、適度には必要なのです。

 

あなたがいま一番ほしいものは、なんですか?

PTSDってなに?

明日は3.11なので、今回はこれです。

 

あれからもう7年も経つんですね。

報道番組などでも、あの日を振り返り、そしていま現地はどう復興しているのかを特集しています。

そこで耳にしませんでしたか?

「このあと津波の映像が流れます。気分の悪くなられた方はご視聴を控えてください」

という前置き。

これはあの津波PTSDを発症した方への配慮の言葉です。

 

あの津波で、家族や友人など近しい人を亡くした方、そして自分自身も生死の境に立たれた方などがPTSDになっている確立は非常に高いそうです。

PTSDというのは「心的外傷後ストレス障害」といいます。

つまりは心の傷です。トラウマといえばわかりやすいでしょうか。

普段は復興に向け、未来に向け生き残った方々は日々あの日を忘れず、毎日頑張っていらっしゃいます。

それでも夢で、大雨で、余震で、海を見ただけで、気分が悪くなる。

津波を思い出すとパニック状態になったり、過呼吸を起こしたり、泣き出したりする方もいらっしゃいます。

こういう状態をPTSDといいます。

事故や事件、災害などに遭ったあと、その現場に近づいたりそれに近い状況になったときにこういった発作が起きるのです。

フラッシュバックと言い、当時のことを鮮明に思い出してはパニックになる方もいます。

なので津波の映像を流す前にああいった前置きを流していたのです。

PTSDと診断された方は見ないでください」

という意味。

目の前で自宅が流されたときのこと、家族が波に攫われたまま帰らない方々。

そういったことを思い出さずに済むようにとの処置です。

 

当時私の通う精神科クリニックにも張り紙がありました。

「東北にお薬を届けるためのご協力をお願いします」

お薬は一日に生産できる数に限りがあります。そしてそのほとんどはいまある病院が確保しています。

しかしあの津波でほとんどのものが流され、被災地では薬が足りなかったそうです。普通の傷薬や既往症の薬だけでなく、向精神薬もです。

なので月に一回の通院で大量に薬をもらっていく方には、二週間に一回にしてもらい、余った分を在庫として確保。多く発注しなくてもいいように各病院は工夫したのです。

すこしでもはやく手を打たないと、心の傷は広がるばかり。

災害の恐ろしい点は、実際の被災者だけでなく災害を原因とした自殺者が増えるということです。

心の傷のことは、心のお医者さんにしかわかりません。

なので各地から派遣されたたくさんの精神科医さんもいました。

そこに薬がなかったら話にならない。

だからそういう張り紙がしてあったのです。

 

自殺という二次被害をなくすために。

 

明日は3.11。

生き残った人々が、8年目の復興を始める日です。

そしてきっと、生き残った意味を考える日でもあるのでしょう。

遠くに住む私たちに何ができるかわからないけれど、唯一できることは「忘れないこと」なのだと思います。