怖いのは依存性
うつ病になると、いろんなものに精神を支えてもらうことになります。
支えてもらうだけならいいんですけど、依存するようになると大変ですね。
うつ病の人がなりやすいのが
この三つが代表格でしょうか。
もとは嫌煙家だった私もうつ病になってからあっという間にヘビースモーカーになりました。
煙草を吸うと頭の芯がぼうっとします。これがうつ病患者にはたまらないのです。
うつ病患者は四六時中落ち込んだり不安になったりで脳は働きっぱなし。そこに煙草を吸うと脳に酸素や血液が回りにくくなり、一瞬でも脳の働きが鈍くなるのです。つまり落ち込んだり不安だったりが一瞬和らぐ。
うつ病患者の喫煙率はかなり高いのです。
しかも禁煙外来に行ってもうつ病の薬との兼ね合いが合わず断念することもあります。
まぁ、成人してるなら煙草くらい・・・ですね。
次にアルコール依存症。
眠れないから、不安だから、イライラするからとお酒に頼るようになります。
それがひどくなるとお酒を飲んでいないとイライラするようになって、逆転してしまう。こうなると肝臓がんとか肝硬変まっしぐらです。
そもそも眠れないからとお酒を飲む人もいますが、お酒の力を借りての睡眠というのはあまり質の良い睡眠ではないのです。酔いが覚めれば目も覚めますしね。それに眠りも浅くなりやすくなります。
お酒もほどほどに・・・ですね。
買い物依存症は女性に現れやすい症状です。
いまはネット通販があるから大変危険です。
外に出るわけでもないのに高いワンピースや話題の化粧品、季節に合った靴やバッグにアクセサリーまでネットで変えてしまうのです。ブランド物まで!外に出るわけでもないのに!
ストレス発散にいままで欲しかったものや欲しいと思ったものを手当たり次第買ってしまうのですが、ネットで買い物するときってクレジットカードを使いますよね。ここが罠です。
今月いくら買い物したか自覚がないのです。
そして口座残金が足りないと親にお金を無心するようになったり、消費者金融でお金を借りたり・・・。
休職手当は生活のためのお金です。そして通院するためのお金です。
もし「私、買い物依存症かも」と思ったらカードを止めましょう。そしてお金に関するものを全て家族に管理してもらいましょう。
金銭感覚が狂いやすいのが買い物依存症。これになると一般生活に戻れなくなります。
一番怖いのは買い物依存症かもしれない・・・。
ほかにもいろんな依存症があります。
なかでも一番危険とされるのはセックス依存症ですね。
一夜の相手を求めて夜の街を彷徨い、行きずりの相手と行為をしてしまう。
これで望まない妊娠をしてしまった人や病気をうつされた人は多数います。
一歩間違えれば犯罪に巻き込まれかねないものです。
家族がうつ病になったら、いまどういう症状が出ているのかをよく観察する必要があります。
今までと違った行動を取るようになったり、性格が変わったりもします。
それでも間違いなく家族なんです。
性格が変わったなら、もしかしたらそれが本来の性格なのかもしれません。
家族に必要なのは、受け入れる心です。
そして患者さんが危ない行動を取っていないか、よく観察してください。
患者さんとたくさん話をしてください。
治療のヒント隠されているかもしれませんよ。