うつとゆっくり戦うひとへ

うつ、統合失調症と10年以上戦っている私から、新たに戦いはじめたあなたへちいさなアドバイスを。

自分自身の好きなところありますか?

自分の性格、外見、思考、そういったところの「好きなところ」を自分でいくつ言えるでしょうか。

 

基本、うつ病になった人は

「あるわけないじゃんそんなの・・・嫌いなところならいっぱいあるけど」

って答えます。

 

じゃあ嫌いなところからなくそう!

 

「うんわかった。じゃあデブなのが嫌だからこのダイエットサプリ買うね」

そうじゃなくて・・・。

ということが起きる前に。

うつ病になると太ります。特に女性はこれすごく敏感で、なんとか元の体型に戻そうとします。

しかし動くに動けない。運動する気も起きないし、食べ物も我慢したくないから食べちゃうし、基本寝てるし・・・。

そういう理由で、「簡単に痩せられる!」とか「モデルの○○さんも愛用!」ってサプリとかドリンクをネットで買ってしまうことがしばしばあります。

当然効果は得られず、高いお金を払うだけで終わってしまいます。

そしてまたうつになるのです。「これ使っても痩せられなかった・・・もうダメだ・・・」

 

モデルさんはあくまで広告塔です。そのダイエットサプリのお仕事も「痩せてるから」できているお仕事であって、そのサプリで「痩せたから」お仕事がもらえたわけではないのです。あくまでモデルさんはモデルさんです。

彼女たちは専門のトレーナーをつけてジムでトレーニングしたり、食事制限したり、痩せて見える角度を研究しています。

その結果として「みんなの憧れ体型」を持ち、だからこそ「憧れの対象」としてダイエット食品の広告のお仕事ができているわけです。

 

なにもしないで痩せたら、それはもう死を覚悟するような病気です。病院行ってください。

 

そしてダイエット食品の怖いところは、「初回は安いけど二回目からは高価!」そして「最低半年は送られてくる!」ということ。

画面上のどこかにちいさく書かれているはずなのですが、モデルさんの憧れボディを前にしたらそんなの見えませんよね。

 

痩せたいなら、一箇所から始めましょう。

足なら足だけ。ウェストならウェストだけに的を絞ってダイエットをするのです。基本は運動ですが、簡単なダイエット運動の動画がYouTubeなどには大量に投稿されています。

特に「寝ながら出来る運動」というのが最高です。ベッドから降りなくていいから。疲れたらそのまま寝れるから。

 

外に出て運動できないのであれば、家の中でやればいい。ベッドから降りるのが苦痛なら、ベッドの上でやればいいのです。

 

「これを15回一日3セット!」って言われたら、最初は「15回を1セット」だけでOK。徐々に増やせばいいんです。だって急ぐ必要はないでしょ?

これから夏に向けて、世の女性たちは薄着シーズン対策でダイエットのためにジムに通ったりランニングしたり食事制限したりするんでしょうけど、私たち、外に出ないし。

 

ただ一箇所「嫌いなところ」をなくして「好きなところ」にするだけで気分は変わるのです。それが自分の力だけで成し遂げたことなら尚更です。

みんなと同じような過酷なダイエットはできなくても、自宅にいるからこそ出来るダイエットをすればいいのです。お金をかける必要はありません。

 

筋肉は使わないとすぐ弱って、そこに脂肪がついてしまいます。

なので体調がいい時だけでいいから、自分の身体の筋肉を呼び起こす必要があります。それをダイエットにすればいいんです。

 

そうやって自分に自信が持てるとこを増やして行くと、「自分の好きなところ」が増えます。

それがうつ病脱却への一歩です。

もっともっと、自分を認めてあげて。褒めてあげて。

あなたはダメなひとなんかじゃないよ!